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極楽蝶華
騒々しい登場
 


「……嘘はどっちだ?」

『はぁ?』
何この人。

「【誰も来てない】のと、【40分前にはいた】と。」

『……なんの事ですか?
僕、嘘はついてないですよ。いっこめはともかく、ふたつ目なら……証明出来る。オープニングから番組内容言えますけど?』

そう言うと、ギラギラ殺気だった目ぇして不動が近寄ってきて人の胸元を掴んで来た。

……シャツ伸びちゃうだろ。
これお気に入りなんだから、首回りだるんだるんになったらどーしてくれんだよ。

「……じゃあ、なんでコイツ見てないんだ?」

不動が呼び出した、ケータイに映った画面には……

俺。カツラとってる方の。


誰だこれ撮ったの。
せめて下ぐらい何か服着てからにしろよマッパじゃん俺。


だが、一応男の全裸写真人に見せ付けるもんじゃないって良識はあるのか?
たぶん意図して……だとは思うけど、俺のディックはギリギリ指で隠してくれている。




『……なんで全裸の写真をわざわざ……。』

よりによって自分の。いや、この場合は幸いにも、かな?
自分のだって見たい訳じゃないが、他の男の全裸(特に下半身)なんて余計に興味がない。

「これしか無かったんだよそいつの写真が。俺だってテメェなんかに見せたくねぇ。
いいから答えろ。」

よく集められるなぁ、そーゆー情報。



『……で、これが誰?
僕この人に見覚えはないですし、モチロンこの部屋にも来てませんけど。』

「嘘をつくな。」


無理ぃー。

だって俺、今喧嘩とかする訳にはいかない。


今日のMVPまだ発表されてねぇーんだも。
見逃しちゃうだろ。


「この部屋に入ったって、見た奴がいる。隠し立てなんかするとお前の為になんねぇぞ?」

『へ?何で知ってんの?』


情報早いな。やっぱ諜報局かなんかがあるのか?ww笑

はは……、

……無言の不動。



……無言の俺。……また墓穴掘った?

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あきゅろす。
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