極楽蝶華
何で淋しそうなんだよ。
……この姿で喧嘩やら問題起こすの嫌だし。
ここは上手くごまかそう。
『その人の荷物の中に、僕の私物が紛れ込んでいたいたらしくて。
眼鏡ケースを届けてもらいました。何だか知らないけど
【ここの同室者に自分がこの部屋に来たっつーことを言ってくれるな】
と念を押されまして。
でもアナタに殴られたりするのも嫌なんで言いますけどね。』
うん、ナイス俺。
嘘ついて挙動不信なのは不動にビビってる様に見えんだろ。
「……何で荷物が紛れ込むんだ。」
『僕も大浴場行ってたんです。何かのはずみじゃないですか?』
「何で行ったんだよ。」
『……内風呂、使用中でしたよね?僕はただ早めに風呂入りたかっただけなんですけど。』
この辺はほんと。
「……ほんとに…、…そぅ、言ってたのか?」
『……そうですけど。』
「…理由とか…知ってるか……?」
『知るわけないでしょう。僕は今日転入してきて、もちろん初対面。名前も知らない。会話らしいこともしてません。』
よし。良い理由考えられたvvv(*´∀`*)アハー
「……そうかよ……」
意外とあっさりと退いてくれてホッとした。
「眼鏡ケースに名前と部屋番号でも書いてあったのか?あ?」
とか言われたら終わってたんだけど、いやぁ不動君思ったより抜けてて助かったよ。
番組が終わった頃に俺も部屋に戻った。
今日は疲れてるからもう寝ちゃお。明日は職員室寄んなきゃだから早めに起きないとだしねー。
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