極楽蝶華
THE・テレ●ジョン☆
部屋に帰ってきてまずテレビを点けた。
間に合ったー
走った所為で湿っちゃったシャツを着替えた。
ここで重大なことに気付く。
カツラ被ってくんの忘れたvvv(ノ∀`)タハー
まぁ廊下に何人かいたけどいちいち覚えてないだろ。
ソファに寝転んでテレビに入った。やっぱさんまサン最高vvv
ひゃーwwww(←引き笑い)
最後のお題に入った頃、玄関のドアが乱暴に開かれた音が聞こえ、次いでリビングの扉がかなりの勢いで開け放たれた。
「……っはぁ、はぁ…………っ?!…おぃ……てめぇ…。
いつから部屋に居た??」
何息切らしてんだこいつ。風呂入ったばっかなのに汗だくー。
時計をちら見して
『ちょうど番組始まった頃だから、40分くらい前』
とだけ返してまたテレビに戻る。
「本当か……?」
『嘘ついてどーすんだょ』
俺テレビ見たいんでほっといてください。
「人来なかったか?」
『……はぁ?』
「だから……誰かこの部屋に来なかったか、って聞いてんだよ。」
『……来てねぇよ。俺がいる間は。
恋人か何かなら俺に聞く前にケータイにでもかけてみれば?』
おい……
な ん だ こいつ。
だから俺はテレビを見たいんだってば。
……で、何でチミはそんな淋しそうな顔をしているのかね。
「……時間は確かなんだろうな。」
『だからそーゆってんだろーがよ。』
と、そしたら、今してた表情を払拭させるように頭を振ってまたギラギラした目を向けて来た。
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