雪屑のエスカレーター ▽ 仕方がないと我ながら思う、だってこれでレギュラーにほとんど会ってしまっているし、一緒に行動していれば、そのうちレギュラー全員に会ってしまうだろうから。 「………」 「俺様に向かって、反抗的な態度だな」 と、言いながらも面白そうな物でも発見したかの様に、口元に笑みを見せる 「だったら何?」 反抗的な態度は当たり前、だって関わりたくない 特に跡部とは…… この人に関わると、必然的にレギュラー全員と顔を会わせかねないからだ。 なるべく、避けておこうと、冷たい態度を貫こうとして跡部を睨むが 私のその態度に、また口元に笑みを浮かべてニヤリと笑って見せる。 「お前、気に入った。テニス部のマネージャーになれ!!」 「はぁっ!?」 な、何言っちゃってるのかなコイツ!? テニス部のマネージャー?、睨まれた相手に対してどうしてマネージャーに誘うのか 目の前の人間の考えが、まるで解らない。 出る言葉がなくて、唖然としながら跡部さんをポカーンと見上げた。 2014/2/24[Mon] [*前へ][次へ#] |