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雪屑のエスカレーター




保健室にそのまま連れていかれ、保険医の先生が不在な為なぜか2人に手当てをしてもらうことに


私の右足首の辺りに包帯を巻きながら、宍戸さんが何か言い始めた

「あ、そう言えば自己紹介まだだったな。俺は宍戸亮」
「俺は2年の鳳って言います。あの、さっきは本当にすみませんでした。」

知ってるよ、知っているから関わりたくない。
なんて思うが手当てをしてもらっている身
文句は言えないし、オマケに借りができたから借りは返さないと。

「本当に大丈夫です。それに手当てをして頂きありがとうございます。えっと、私は…」


名乗ろうとすると宍戸さんが、込むような表情をして、思い出した様に口を開く

「あっ、もしかしてお前。忍足と岳人の所のクラスの転校生の……確か津軽七美だったけ?」
「え?先輩だったんですか!?……あぁ、えっと、すっ、すみませんでした!!」


先輩には…見えなかったみたい。
そうだよね、150センチの身長だと、ね
仕方がないよね。

「いいよ、よく言われるから気にしてない。あの宍戸さん…何で私を知っているんですか?」

「嗚呼、それはな。」


そう言うと携帯端末を取り出して、私に画面を向けた。
その画面に私は驚愕した。




2014/2/12[Wed]


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