雪屑のエスカレーター ▽ 保健室にそのまま連れていかれ、保険医の先生が不在な為なぜか2人に手当てをしてもらうことに 私の右足首の辺りに包帯を巻きながら、宍戸さんが何か言い始めた 「あ、そう言えば自己紹介まだだったな。俺は宍戸亮」 「俺は2年の鳳って言います。あの、さっきは本当にすみませんでした。」 知ってるよ、知っているから関わりたくない。 なんて思うが手当てをしてもらっている身 文句は言えないし、オマケに借りができたから借りは返さないと。 「本当に大丈夫です。それに手当てをして頂きありがとうございます。えっと、私は…」 名乗ろうとすると宍戸さんが、込むような表情をして、思い出した様に口を開く 「あっ、もしかしてお前。忍足と岳人の所のクラスの転校生の……確か津軽七美だったけ?」 「え?先輩だったんですか!?……あぁ、えっと、すっ、すみませんでした!!」 先輩には…見えなかったみたい。 そうだよね、150センチの身長だと、ね 仕方がないよね。 「いいよ、よく言われるから気にしてない。あの宍戸さん…何で私を知っているんですか?」 「嗚呼、それはな。」 そう言うと携帯端末を取り出して、私に画面を向けた。 その画面に私は驚愕した。 2014/2/12[Wed] [*前へ][次へ#] |