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「ね、会長。これいつもこの時期だったっけ。」
いつもなら副会長の使っている机から、整いすぎの横顔に問いかける。
机ひとつぶんの距離が意外と遠いことに気づいた。
「......あぁ、それか。それは理事長が時期を変更した。理由はしらねぇ。どうでもいいしな。」
「へー。」
言うだけいってふい、と顔を元に戻した会長はまた書類にペンを走らせる。
真面目だなぁ。少しは休憩すればいいのに。
そう思う俺は、やはり不真面目なんだろか。
会長に呆れられたくないし、俺もちゃんとやろう。
コーヒーを飲んでから。
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