2 「ね、会長。これいつもこの時期だったっけ。」 いつもなら副会長の使っている机から、整いすぎの横顔に問いかける。 机ひとつぶんの距離が意外と遠いことに気づいた。 「......あぁ、それか。それは理事長が時期を変更した。理由はしらねぇ。どうでもいいしな。」 「へー。」 言うだけいってふい、と顔を元に戻した会長はまた書類にペンを走らせる。 真面目だなぁ。少しは休憩すればいいのに。 そう思う俺は、やはり不真面目なんだろか。 会長に呆れられたくないし、俺もちゃんとやろう。 コーヒーを飲んでから。 [*前へ][次へ#] [戻る] |