生徒会室と会長とコーヒー
「ふぁ。」
......ねむい。
悠のやつ、また勝手に部屋に入りやがって。
入るだけならまだしも、またわけの分からないことをぶつぶつ。出来損ないとか我慢の限界とか、叫んでなぜか不機嫌だったし。
おかげでこっちは寝不足だ。今日から会長の手伝いをするというのに。
「会長、ホッチキスとって。」
「......。」
「会長、」
「ちっ。」
会長の舌打ちっ。
ちょっと、いやかなり傷つく。でも、ちゃんとホッチキスは取ってくれるからまだましか。
顔はずっと不満そうだけど。
「ありがと。」
「あぁ。」
短く返事をしてペンを握り直した会長から視線を落とし、書類をみる。
内容は、新入生歓迎会?
あれ、これってもうちょっと早い時期じゃなかったっけ。
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