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神様の言う通り!
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その後。
「もう着替える」って言ったら高階に「まだヤってもねぇのに脱ぐな」って怒られた。
さっきのでいっぱいいっぱいなんだけど…

「それに……メイド服汚れちゃうのやだし」

「そんなにイヤか」

「だって高階が買ってくれた服だもん」

「……じゃあ、脱いできなさい」

そして、着た時と同じように部屋を出ようとすると高階に引き留められて「この頭の変なヒラヒラと靴下だけ残してこい」って言われた。

「え、なんで?」

「おしえたげない」

高階はいっつもこうだ…
俺は言われた通りヘッドレースと靴下だけ残して裸になる。

「高階、脱いだよ…」

「おー、良いじゃん。エロくて」

「えろい?どこが?」

「この良さがわかんねぇからお前は童貞なんだよ」

「そんなの……うわぁっ!?」

高階に腕を思いっきり引かれて、ベッドに投げられた。
起き上がろうとしたら目の前に、高階の顔。

「バカみたいな格好してる方が、燃えるだろ?」

「待っ……たかし、なあぁっ!」

やっぱり、改めて思う。
高階って変態なんじゃないかな……?

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「あー、満足した」

「た……高階、元気だよね…」

「そうか?」

そうだよ…
俺はゴミ箱が高階の使ったコンドームで溢れちゃうんじゃないかと思ったくらいだよ…

「神楽、次は何が着たい?」

「ええっ……着たら、またこういうことするの?」

「当たり前だろ。お前の魅力は女装に始まり女装に終わるんだ」

「そうだったのー!?」

ひどい…
もう一つくらいなんかあったっていいじゃんか。俺は高階の良いところいっぱい知ってるのに…

「そうだ、神楽」

「……なぁにっ」

「言い忘れてた……可愛いよ。メイド姿のお前も」

……まぁ、
幸せだからいいかぁ。

ほとんど取れかけたヘッドレースを握って、そんなことを思った。

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あきゅろす。
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