神様の言う通り! ---------- その後。 「もう着替える」って言ったら高階に「まだヤってもねぇのに脱ぐな」って怒られた。 さっきのでいっぱいいっぱいなんだけど… 「それに……メイド服汚れちゃうのやだし」 「そんなにイヤか」 「だって高階が買ってくれた服だもん」 「……じゃあ、脱いできなさい」 そして、着た時と同じように部屋を出ようとすると高階に引き留められて「この頭の変なヒラヒラと靴下だけ残してこい」って言われた。 「え、なんで?」 「おしえたげない」 高階はいっつもこうだ… 俺は言われた通りヘッドレースと靴下だけ残して裸になる。 「高階、脱いだよ…」 「おー、良いじゃん。エロくて」 「えろい?どこが?」 「この良さがわかんねぇからお前は童貞なんだよ」 「そんなの……うわぁっ!?」 高階に腕を思いっきり引かれて、ベッドに投げられた。 起き上がろうとしたら目の前に、高階の顔。 「バカみたいな格好してる方が、燃えるだろ?」 「待っ……たかし、なあぁっ!」 やっぱり、改めて思う。 高階って変態なんじゃないかな……? ****** 「あー、満足した」 「た……高階、元気だよね…」 「そうか?」 そうだよ… 俺はゴミ箱が高階の使ったコンドームで溢れちゃうんじゃないかと思ったくらいだよ… 「神楽、次は何が着たい?」 「ええっ……着たら、またこういうことするの?」 「当たり前だろ。お前の魅力は女装に始まり女装に終わるんだ」 「そうだったのー!?」 ひどい… もう一つくらいなんかあったっていいじゃんか。俺は高階の良いところいっぱい知ってるのに… 「そうだ、神楽」 「……なぁにっ」 「言い忘れてた……可愛いよ。メイド姿のお前も」 ……まぁ、 幸せだからいいかぁ。 ほとんど取れかけたヘッドレースを握って、そんなことを思った。 [*前へ] [戻る] |