NoVeL
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「楠さんっオハヨ〜♪」
――ビクッッ
「・・・ぁ、お、おはょ・・・前田、くん・・・」
そう、特に男の子が。
「相変わらず美優は男子苦手だねぇ。」
「だって・・・怖いんだもん・・・。」
男の子ってなんか怖くて正直大の苦手。
女の子はまだ話せるけど、それでも舞がいないとウジウジしてしまう。
だからちゃんと話せるのは舞と、龍だけ。
「ってか怖いなら近寄らなければいいじゃん?」
「だって・・・・!!なんでかいつも来るんだもん・・・。」
それが問題なんだよ・・・。
大の苦手な男の子達が、なぜか飽きもせずに私に近寄ってくる。
しかも別に話があるわけじゃなく、さっきみたいに挨拶だけをしにきてくれる人が多い。
でも・・・・・怖いよーっ!!
「ねぇっ楠さんっ!!」
「ぅあっ・・・は、はぃ?」
さっき通り過ぎたはずの前田くんがまたもや私に近づいてきた。
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