NoVeL page9 私はポツポツと、今朝の話を舞にしていく。 舞だけは、私が龍のことを好きだって知ってて、私のことをよく理解してくれる。 だから舞にだけはこういうことを話してきた。 「ふーん、そっかぁ・・・。江藤、まだ続けてるんだねー・・・。」 舞は少しつまらなそうに、ため息をつきながら私の頭を撫でる。 「美優、大丈夫だよ。私の前だけでは我慢しないでね?」 舞はそういって優しく笑ってくれる。 私は嬉しくて、思わず涙ぐんだ。 「ぅん・・・・。ありがと、舞。」 クラスについても、私の感動はなくならず、 私はずっと舞と話し込んでいた。 もう何度も言った龍のことを、 舞は文句も言わず聞いてくれる。 私がこうやって堂々と話せるのは、舞だけだってわかってるから。 ホントに舞以外の人とはろくに話せもしないから。 そう、特に・・・・。 [Back←][Next→] [戻る] |