【ブライド・タウン】@ 花嫁十八号

 裸のチョコバナナくんと裸の響子が向かい合って立つ、チョコバナナくんがチョコレートでコーティングされたチ●コをピクピクさせる。
 自信なさそうにチョコバナナくんは、響子に頭を下げる。
「よろしくお願いします」
「どこまで、やれるかわかりませんが頑張ってしゃぶってみます」
 チョコバナナの前にしゃがむ、裸の響子。
 響子は黒光りするチョコバナナチ●コを手に取る。
「玉の方は……この感触はイチゴ大福ですか? チョコレートでコーティングされたチ●コナメる経験なんて滅多にないです」
 チョコチ●コを口に含み、前後に頭を動かしてしゃぶる響子。
「うぐッ……うぐッ……うぐッ」
 唾液で濡れるチョコチ●コ、響子の口の中に甘味が広がる。
 響子は見下ろすチョコバナナくんの顔を見上げながら、頬を凹ませて頭を動かす。
「んぐッ……ペチャ……甘いチ●コおいしい……はぁぁ」
 横笛でもナメるようにチ●コの根元から先端を、舌で往復する響子。
 少し自信がもどってきたチョコバナナくんは、響子の頭を軽く撫でる。
 チョコレートが少し溶け、膨張して体積が増えたチ●コで表面がヒビ割れる。
 響子が亀頭のカリを両唇で挟んで、引っ張るように刺激を与えると、チョコバナナくんは「うッ!?」と呻いてヒビが走るチョコバナナから白いミルクを噴出させた。
 チョコバナナくんが自信に満ちた笑みを、浮かべているのを見たウェディングが言った。
「通っていいよ、町には宿屋が一軒しかないから……そこの宿屋で今、ちょっとした事件が起こりそうだから。その事件解決してよね……するよね、ブライド・タウンに来たんだから」
 相変わらず他人の都合など、どうでもいいウェディングだった。

『ブライド・タウン』の宿屋……宿屋に居たのは花嫁衣装の花嫁が一人だけだった。
 宿のフロントで、読み回してボロボロになった結婚雑誌を読んでいた花嫁が顔を上げて、入り口から入ってきた軍医タコたちを見た。
 髪を切り揃え、目付きがキツい花嫁だった。宿屋を切り盛りしている花嫁……『花嫁十八号』が言った。
「なに? あんたたち泊まるの? 全員で七人? タコと小僧で一部屋、女子高校生とストリップダンサーと裸の結晶女で一部屋……残りの性格が悪そうな裸の女と日焼けした女で一部屋、合計三部屋だね」
 花嫁十八号は、そう言って部屋の鍵を三つ渡し、それぞれが分け与えられた部屋に入った。
 夕食……食堂に集まった軍医タコたちのテーブルに、花嫁十八号はベリーやナッツで飾られたタルトの大皿を置いて言った。
「これが夕食だよ……夕食の仕上げは、これからココでやる」
 そう言うと、花嫁十八号はメープルシロップを、タルトにぶっかけた。
「さあ、召し上がれ」
 軍医タコたちは、唖然とした顔で甘すぎる夕食を眺めるばかりだった。

 翌朝、町のコンビニで甘くない食べ物を買い集め宿にもどってきた。軍医タコたちをフロントの中からジロッと睨みながら花嫁十八号が呟く。
「甘い食事抜きの素泊まり宿泊希望なら、最初から言えばいいのに……この町で甘くない食べ物探す方が難しいだろう」
「そうですね……カップ麺くらいしかありませんね。ところで水女のウェディングさんから、宿屋でちょっとした事件が起こりそうだから、その事件を解決して欲しいとお願いされたのですが」

 花嫁十八号がタメ息を漏らす。
「もう、噂が広まっているのか……毎日、挙式が行われている町だから。噂が広まるのは早いとは思っているが」
「毎日、結婚式ですか……そういえば、教会やチャペルの鐘が、間隔を開けて鳴り響いていますね……この町では連続して挙式が行われているのですか?」
「結婚式は人生最大のイベントだからな……あたしも来週、結婚する」
「それは、おめでとうございます……何か祝福の品でも」
「必要ない、結婚しても一ヶ月で離婚して、別の相手との挙式準備に入る……あたしも、何度も結婚と離婚を繰り返している『ブライド・タウン』では挙式する以外に楽しみが無い」
「そうですか……この宿屋で起こりそうな事件というのは?」
「それはだな……あたしの花婿候補が」
 花嫁十八号が何かを言おうとした時、二階からギシギシとベットが軋む音が聞こえてきた。
 怒りの表情で壁に立て掛けてあったモップを手にする花嫁十八号。
「あの野郎、舌の根が乾かないうちに朝っぱらから、おっぱじめやがった!!」


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