ヌードナイト暴走B

 軍医タコはローション体液でヌルヌルになった憧夢の裸体を、霧状のミストシャワーで洗浄すると、消毒タオルで丹念に水気を拭き取って言った。
「どうせですから、このまま健康状態を確認しましょう」
 軍医タコは医療器具と万能タブレットを使って、憧夢の健康診断を開始した。
 採尿検査、乳房検査、肛門検査、膣口検査、妊娠検査、外部性器黙視検査などなど。
 タブレットの画面を見ながら、軍医タコが呟く。
「健康状態は良好……クリトリスが少し小さくて感度が悪いようですね……ヒアルロン酸を注入して小指の爪くらいの大きさにまで表面積を広げて、感度を上昇させてみましょうか……Gスポットにも『Gショット手術』でヒアルロン酸を注入して、感じやすい膣にしてみますか……おや? これは?」
 採取した憧夢の細胞から遺伝子分析の結果が出た、タブレットの画面を見ていた軍医タコが少し驚く。
(まさか、こんなコトが……いや、蘭花の血筋ならありえますか。別の因子が妨害していて因子が覚醒できなかった? 妨害している因子はいったい?)
 軍医タコは憧夢の頭にヘッドフォン型の器機を被せた。「二〜三日以上滞在してもらって、もう少し体を詳しく調べましょう……これは大変な発見かも知れません」
 特殊な波長が憧夢の脳内に流れ、憧夢の脳波周数が変わると軍医タコはヘッドフォン型の器機を憧夢から外す。
「クリトリスとGスポットの手術には、一応本人の許可をとっておいた方がいいですね……憧夢、眠りながら聞きなさい。これからクリトリスにエッチな手術をします。気持ちがいい感じる体になれますよ、手術に承諾するならうなづいてください」
 憧夢がうなづくと軍医タコは憧夢のクリトリスにヒアルロン酸を注入した……手術は五分程度で終了した、注入したヒアルロン酸は六ヶ月から一年で体内に吸収される。
 赤みを帯びて包皮から飛び出し、小指の爪ほどの大きさにまでクリトリスを肥大させられた憧夢の耳元で軍医タコが囁く。
「目覚めなさい……憧夢」

 目を開けた憧夢が上体を起こして、自分の裸体を不思議そうな顔で触り呟く。
「裸……???」
 混乱している憧夢に軍医タコが言った。
「精密検査は、一週間ほどかかりますよ……その間、ずっと裸です」
「精密検査? あぁ、そうだったわね……精密検査を受けるために、ここへ来たのだったわね?」
 憧夢は、台から全裸で床に降りる。軍医タコが言った。
「その格好でなら、自由に宇宙船内を移動してもいいですからね……決まった時間に、この部屋で精密検査が行われますから。では、わたしはもどりますから……後は『全自動医療マニュピレーターマシン』の音声指示に従ってください」
 憧夢が寝かされていた寝台の天井から、手術灯の周囲にさまざまな医療マニュピレーターがクラゲの触手のように垂れた機械が下がってきた。
 憧夢は『全自動医療マニュピレーターマシン』の音声指示に従って、Gスポットにヒアルロン酸を注入する※〔Gショット手術〕を受けるために、寝台にふたたび乗るとライトと一体化した機械の下に裸体を横たえ股を開いた……憧夢の開いた股間に数本の医療マニュピレーターが近づいていった。

 軍医タコが蘭花と銀牙がセックスをしている部屋へもどると……蘭花と銀牙の全身が青色に変色していた。
 タコスケの母親は少し離れた位置でオロオロしている。軍医タコが蘭花に訊ねる。

「ど、どうしたんですか? 青くなって」
「はぁはぁはぁ……わかりません。急に体が青くなって……熱くマグマみたいに火照ってきて……あぁぁぁぁッ!!」
 蘭花と銀牙がタイムラグで昇天する。
 二人の全身から凄まじいエネルギーが頭上に向かって放出され、宇宙船の厚い壁を突き抜ける。
 蘭花と銀牙の体は、そのまま宇宙空間へと抱き合ったまま飛び出して行った。
 船内の空気が穴から漏れ、気圧が低下する。
 軍医タコは、破損した壁の穴に漏れる船内空気と一緒に吸い込まれないように、吸盤で床に張りついて必死に耐えた。
※〔Gショット手術〕実際にある手術です、詳しい内容は各自で検索してください。


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あきゅろす。
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