ヌードナイト暴走A

 口元を布で押さえた蘭花の叔母が、不快そうな顔で裸体を見せているタコスケの母親に吐き捨てるように言った。
「LINE〔ライン〕の友だち繋がりで、蘭花のところに連れて行ってくれるというのでついてきましたが……やっぱり変態でした。蘭花の現状も、この目で見てはっきりしましたから帰ります」
 セックスを続けている蘭花を、蔑視している叔母に軍医タコが言った。
「まあまあ、そんなに慌てて帰らなくても……二〜三日、ゆっくりしていったらどうですか、客室を用意しますから」
「誰がこんな汚らわしい、ワケがわからない場所に数日間も!! 今すぐ帰ります!!」
「そうですか……それは残念です、実はわたしもタコスケのママが、どうやって宇宙船と地上を往来しているのか、今だにわからないのです……生命の粘土から生まれた命ですから、異なる力があるのかも知れません。露出しているタコスケのママと一緒に帰りますか?」
 軍医タコは、美久がこもっている犬小屋の入り口に向かってM字開脚座りをして「ほれ、ほれ、見ろ」とコートの前を開いて、性器を見せているタコスケの母親を指差した。
 蘭花の叔母は思い返す。ここへ来る時、タコスケの母親に言われて目を閉じて。酷い乗り物酔いを覚え目を開けたら宇宙船内にいた……この時、目を閉じて立っている蘭花の叔母の体をコートの前をはだけさせた、タコスケの母親が抱擁して光の螺旋に包まれ瞬間移動したコトを蘭花の叔母は知らなかった。

「別の帰る方法はないの?」
「私用の『どこでもホール』と『タコ型小型宇宙船』はメンテナンスで二〜三日、使えません……宇宙から眺める、地上もなかなかの絶景ですよ」
 少し考えてから蘭花の叔母が言った。
「わかったわ、少しの間だけ、世話になる」
「今は船内を客室まで案内する尻目さんがいないので、チンチン君に案内してもらいましょう……チンチン君、出番ですよ」
 軍医タコの呼びかけに応じて、どこからか張り型にアニメ顔とマンガのような線描きの手がついたメカチ●コが、ロケットの火を吹いて飛んできた。
《チンチン君でぇい! 久しぶりの登場でぇい!》
 頭上を旋回している人工チ●コに、蘭花の叔母……憧夢〔どうむ〕は顔を引き攣らせた。

 タコ型宇宙船の通路を和装姿の憧夢が、前を飛ぶチンチン君の後ろについて憧夢は歩く。
 チンチン君『金剛・改』が飛びながら質問する。
《蘭花さんの叔母さんもエッチなんでしゅか?》
「エッチじゃないわよ、普通よ」
《そうでしゅか……オナニーする時は、ボクを利用して欲しいでしゅ》
 チンチン君について歩いていた、憧夢が緩やかなカーブを曲がった時、壁からガスのようなモノが憧夢の顔面に向かって噴出され。
 麻酔ガスを吸引した憧夢の体がコテンと横臥する、倒れた憧夢の体を開いたドアから伸びてきたオレンジ色の触手が客室の中に引きずり込んだ。
 客室に意識を失わせた蘭花の叔母を引きずり込んだ、隊長タコはスケベそうな顔で憧夢の体を和装の上から触る。
「よいではないか、よいではないか……ぐふふッ」
 和装の襟や裾から触手を侵入され、胸や太モモを触られても、蘭花の叔母が無反応なのを確かめた隊長タコは診察台のようなベットに憧夢を引っ張り上げて寝かせた。
「ぐふふふ……よいではないか、よいではないか」
 憧夢の和服が触手で脱がされていく、帯が解かれ、和服の前面をはだけさせると下着姿の裸身が出現した。
 隊長タコは、さらに憧夢を脱がす……ブラジャーを外し、ショーツを下げ……ついに蘭花の叔母を台の上で全裸にしてしまった。
「……ぐふふふ」
 隊長タコは、仰向けに横たわる憧夢の裸体を弄ぶように、ローション体液をしたたらせた触手腕を憧夢の裸体に這わせる。
 グチョ……ネチョ……ネチョ。乳房もマ●コもヒップもヌルヌルのローション体液で滑り光る。
 タコ型宇宙人の触手腕に体を弄ばれても、強力な麻酔ガスを嗅がされた憧夢は無反応だった。
「ぐふふふ……よいではないか、よいではないか。挿入してもよいではないか」
 憧夢のマ●コア●ルの両方が同時に触手で押し開かれ、太い生殖触手が侵入しようとしていた、その時……隊長タコの足元に円形の穴が開き、隊長タコは奈落の焼却炉に落ちていった。
 部屋の中で万能タブレットを操作して、隊長タコを焼却炉に落とした軍医タコが言った。
「まったく、どこから沸いてきたのか……最近はノラ隊長が増えてきて困ります。一度、隊長専用の『水蒸気駆逐藥』でも使って部屋の隙間に隠れている、逃げて増殖した隊長クローンを駆除しますか」


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あきゅろす。
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