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篠田学園-1部-
3


必死に弁解しようとする蓮に対して、東が俺を抱きしめる力は比例して強くなった。


「会長さぁ、何があったか知らないけど俺の篠田泣かさないでくれません?」

「東には関係ねぇ、黙ってろ」


キリッと眉間皺を寄せて威嚇する蓮に、東は小さく苦笑した。


「取り敢えず、今は篠田預からせてもらいますから」

「ふざけっ…」

「じゃ、篠田行くぞ」

「ちょっ、おい…」


引き止める蓮を無視して東はスタスタとどこかに向かって歩き出した。

当然、俺の腕を掴んだまま。


そういえば東は何故生徒会専用である13階にいるのだろう。

ここは専用のカードキーがないと来れない筈。

あ、俺は勿論初日に勇から貰ったゴールドのカードキーを駆使してきた。


「レイは馨がいること知ってるんだろ?」

「え、まぁ…」

「今からレイの部屋行くから、拒否権は無し」


サラッと断言して着いた先は、言われた通り玲也の部屋。…多分。

俺が表札の名前を確認する前に東はインターホンを押して、玲也を呼び出した。


「は〜い、どちら……東かよ」

「お姫さん拉致ってきました〜」

「ちょ、東…」


ニッコリと笑みを浮かべて俺を玲也に差し出す東に、俺は溜め息を零した。






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あきゅろす。
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