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紅い彼岸の戦い〜彼岸花〜
By 親方
2007-02-05 00:54:54
ラストです。
N902i
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By 親方
2007-02-05 00:57:07
西行妖の前に幽々子は立っていた。
妖夢はまだ帰って来てない。
白玉楼に戻った時、皆無事だった為多いに喜び祝いをしたが、一週間を過ぎた今でも妖夢が帰って来ない。
心のどこかに大きな穴が開いたような気持ちだった。
ぼーっとしている時珍しい人物が幽々子を訪れた。
紫『何黄昏てるの。あなたらしくないわね。』
幽々子の親友の妖怪・紫だった。
幽々『紫…何でもないわよ……』
紫『妖夢ちゃんなら帰って来ないわよ…見事な戦死だったわ…』
紫の話によると、幽々子の後を追っていた紅魔勢を一人で食い止めていた。
そしてかなりの傷を負ったまま逃げたらしいが、紫が見つけた時には手遅れの状態だった……
幽々『見事な戦死など…そんなものは存在しないわ…』
紫『…これ…幽々子に渡して欲しいって……「とても幸せでした」と言葉を残してね……』
紫に渡されたのはいつも身につけていた愛用の二刀流だった。
紫『どうするの?弔い合戦でもする?』
幽々『……しばらくはゆっくり桜でも眺めていたいわね……』
紫『そう……』
幽々子は妖夢の刀を木の前に並べ、静かに手を合わせた。
すると西行妖に桜が咲いたように見えた。
ああ、と、幽々子が声をたてた。
紫がどうしたのと声をかける。
幽々『今、桜が……』
咲くはずのない桜が咲いたように見えた。
この木に花が咲かないのは承知していたが、紫は込み上げるものを抑えて幽々子に並び、そっと手を合わせた。
二つの女の影はひっそり静まったまま、長い夜が明けるのを待った……
N902i
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By 親方
2007-02-05 23:51:21
おまけ
慧音『……と、言う事があったのだ。』
子供『へえ〜…』
慧音は近くの村の子供達を萃めて歴史の授業をしていた。
この話に子供達は夢中になっていた。
子供1『その後、レミリアと幽々子はどうなったのー?』
その質問に慧音は顔をしかめて返答した。
慧『幽々子は藍が捕まえて来た、大きな夜雀を食べて鳥インフルエンザの重病になってしまい、レミリアは美鈴のレシピノートを見つけて、「ぎょうざ゙」と言うものを作らせて食べた結果、こちらも重病になってしまったらしいぞ。』
子供達『へえ〜………』
幽々子はともかくレミリアに餃子は自殺行為である。
子供2『美鈴はどうなったの?』
慧音『作戦の失敗の責任を取って単騎で突撃し、討ち死にしたらしい。』
子供2『ふーん……。』
最後の質問を終え、皆に別れを告げて帰る足取りは何故か重かった。
――私にこれほどの歴史は造れないわ……
夕日がみょんに目に焼き付いた……
N902i
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