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紅い彼岸の戦い…彼岸へ…
By 親方
2007-01-28 02:04:38
戦国時代を東方キャラで作って見ました。
1作目は、有名な川中島の戦いです。主人公は幽々子です。
登場人物。
上杉謙信・幽々子
姉の忍・妖夢
妹の忍・妖紅(半霊)
直江実綱・藍
本庄宗緩・小町
侍大将達・騒霊姉妹
武田信玄・レミリア
飯富昌景・咲夜
武田信繁・パチェリー
パチュの側近・小悪魔
山本勘助・中国
謙信の親友・紫

妖紅はオリキャラでお願いしますm(__)m
N902i
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By 親方
2007-01-29 23:28:35
吹き鳴らされる幾つもの法螺貝の音が白玉楼になりひびいた。

先手の大将が@の旗を持ち出陣の儀式を済ませて行列は動き出した。

兵の数は八千。少ないように思われるが、多いとかえって怪しまれる。

――いよいよ幽々子様の策が実現する!
待ち構えていた小町の胸は高鳴って揺れた。

幽々子が軍団を連れて行った先は彼岸畑の入り口から三キロほど西に位置する場所だった。

藍『あいや、幽々子様。』と早速藍が苦情を言いに現れた。

藍『我らは、幽々子様がここに陣取りをした意味が分かっていますが、そうでない者達は納得が行きません。』

幽々『……………』

藍『少し心得のある者なら必ずや、ここは死地だから、一刻も早く引き返すようにと言って押しかけて参ります。』
幽々『ならないわ!』

と、幽々子はきっぱり。
しかし意識して小声で言った。

幽々『何も説明してはならないわ。私の肝が分からずに四の五の言う者には言わせなさい。そうすれば陣に紛れこんでいるレミリアの間者も私はやはり惚けていると思ってくれるわ。』

幽々子は敵に気付かれたくなかった。それを知られるくらいなら訳の分からない事をするバカな亡霊だと思われる方が良かった。

幽々『ここが死地だと言う者があれば、死に掛けが1番おいしくて、生は食当たりすると言ってやりなさい。』

意味が分かりませんよ。と小声でブツブツ言いながら藍は陣屋を出て行った後、変わるように小町が訪れて来た。

小町『幽々子様。これからレミリアの大軍が来て退路を塞いだらどうします?』と、率直に聞いた。

幽々『まあ見てなさい。』
幽々子は扇子で口を隠し薄く微笑みつつ言った。

幽々『ここは塞がれないわ。』
N902i
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By 親方
2007-02-01 00:19:57
レミリアの陣から紅いのろしが上がった。
ああ、来た来た、と西行寺家の兵達は騒いだ。

敵の軍勢はこちらの退路を断つべく三途の川の入り口を占領し、その付近に群れていた。

―あの様子では…二万近いか…
―だから言わぬ事ではないか…
―足下を塞がれてしまったではないか。幽々子様はいかがなさるつもりか…
―あれに押しよって来られ正面から迎え打たれたら、万事休すとなってしまうぞ…

総大将の幕屋から幽々子と藍も紅いのろしを確認していた。
―さて、ここからよ。
同じものを見ながら幽々子は違う事を考えていた。

幽々『見なさい、藍。あの軍勢がこちらに攻め来ると見える?』

藍は無言で幽々子の指さす方をじっくり眺めた。

藍『確かに攻めて来そうにないですね…』
幽々『来ないわね。』
藍『では、幽々子様もしばらくここに陣を置くと言う事になりますね。』
幽々『だいぶ不平が出ているの?』
藍『出ているなどというものではありません。』

血の気がさかんな者は、早く本陣に仕掛けないのか!と、どなっていたし、早く後詰めを要求すべきだ。と言う声も少なくない。

幽々『亡霊は気が短いわね〜♪』
―あんたがのんびりしすぎなんですよ。
藍は思わず言ってしまいそうになった。

幽々『他にどんな事を?』藍『兵糧の心配をする者が……』
幽々『後どれくらいあるの?』
藍『後、十日ばかりしか持ちませんが…』
十日!?と幽々子が大きな声を出した。
驚いて外にいた小町も入って来た。

幽々『私は明日にでも米がきれて干乾しになると心配してたのに…』
幽々子はそう言って自分の盃を小町に渡し自ら酒を注いだ

幽々『今の内に言っておくわ。この二、三日後には必ず様子が変わるわ。』
N902i
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