在世界一號,
8
6時少し前。
突然転入生が帰ると言い出した。
非常に面倒だが仕方ない。
ここは送っていかなければ。
「送ってってやるよ。」
「ぇえっ、ほんとか!?」
「僕も行くよ、柚。心配だからね。」
「おう!彬も二三弥もサンキューな!!あっ、なあ響は!?」
「あいつはほっとけ。どうせ来てくんねぇよ。セフレ以外興味ねぇからな。」
「そっか!あいつさみしいんだな!俺が傍にいてやらなくちゃ!!」
そう言って何故か仕事中の響の元へ駆け寄っていく編入生。
あいつには日本語が通じないのか。帰国だという話は聞いていなかったのだが。
「響!!」
「んー、何ぃ?」
律儀に返事をする響。あいつは、ああいうところで無視を出来る奴じゃない。
「お前…さびしかったんだな!」
「…んんん?」
「だって!セフレとか、よくない!」
「あー」
「俺が一緒にいてやるから、そういうのやめろよ!」
「うー」
ああ、響がめんどくさがってる。
どうする俺。どうすればいい。
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