[携帯モード] [URL送信]

龍と花


「えへへ、楓お兄ちゃん」

笑いながら俺に大人しく撫でられている龍郎君に
俺もうメロメロ
だっ、抱きしめたい!!

「楓お兄ちゃん、しゅきぃ!」
「わっ」

いざ抱きつこうと思っていたら、向こうから俺に
飛びついて来てくれた
ぎゃぁぁ!可愛い!
暫く二人でギュムーとしていたら、廊下の向こう
から足音が聞こえた

「龍郎ー?どこ行ったのー?」

どうやらこの子を探しているらしい。俺が引き留めちゃってたのかな?

「呼んでるよ?」
「や!お兄ちゃんと居るぅ!」

ぎゅうぅっ、と俺の腕を掴み離してくれない
本当に可愛いっ、なにこの子!

「い、いいのかな?」
「ん!」

困った・・・何かあったのかもしれないし・・・
どうすれば・・・ムぅ・・・あ、

「ね、俺と一緒なら、行く?」

龍郎君の顔を覗き込む。俯いた龍郎君の長いまつ毛が顔に影を落とした

「・・・行く」

少し考えていた龍郎君も、それならいいのか了承してくれた
二人で手を繋いで声のする方に向かった



[*過去][未来#]

22/39ページ

[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!