[携帯モード] [URL送信]

Destiny〜if〜
4
ヴィーノが無邪気に言った言葉は、フレイに大きく響いた。
『オーブ出身』の少年が、『ザフト』にいるっ!?

それは、とても大きな衝撃だった。同じ故郷の人間がザフトなんかに在籍している。

そこまで、無意識に考えてハッとする。
(今、私。ザフト“なんか”っておもった…?)

無意識下の差別。
無意識下の嫌悪。

それを、自覚した途端寒気がした。
今、仲良く話しているヨウランやヴィーノのも自分がナチュラルだと知ったら?


ぞっとした。
今、いる環境を再度確認して。
「ごめんなさい。私、疲れたみたいだから部屋に戻るわ。」

「え?大丈夫?」
「送ろうか」
優しい言葉。
「ううん、大丈夫。…ありがとう」
にこりと笑って断った。

[前へ][次へ]

4/12ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!