短編
片ー3
照れるなんて可愛い奴め。
後退りだなんて高度な演技まで。
「あのぅ〜〜申し訳ないですが、急ぎませんか?」
「そうよ!急ぎましょうよっ」
リィマ笑顔で答えんなよっ!
ま〜…こんな場所じゃあ仕方ねぇか。
街に着いたら……
「ははっうっくっくっくっく……」
「何考えるのよぉ〜〜っ!!」
ガツンッッ!
うおぉぉぉぉぉ〜っリィマの杖が俺の頭かちわるぅぅ〜〜っっ!
「お前っ魔術師なんだから杖粗末に扱うなよっっ!!」
「何よ―っっイヤらしい事考えてたクセに――っ!!」
バレてるっっさすがだぜ!
いつまでも森の中にいるつもりはねぇし、俺達は進みだす。
グオオォォォ―……
魔物の唸り声が聞こえてきやがった!
何度目か忘れたけど、今回ヤバくねぇ?
おいっ地響きするぞっっ!!
俺は一度おさめた長剣を背中から取り出して構える。
リィマも杖を構えて魔法発動出来るように呪文を詠唱。
クリスを守るように俺は前方、リィマは後方に立つ。
ガサガサッッ
草の踏み倒して、ライオンと羊の頭のモンスター、キマイラが来やがった!!
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