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超ミニミニ小説 〜一日に一回更新…できたらいいな的な何か〜 一日に一回、日課としてミニミニ小説が書ければなぁ〜という企画部屋です!ジャンルは様々、カプも様々です!
2010-06-02(水)
キミが好き(ハヤテ、ヒナギク、東宮)


「世の中には聞かない方が良い」こともある。
私はこの事件で身に染みた…と感じた。
そしてこの話を聞いた瞬間、私は目の前で音を立てて世界が崩れていくような感じがしたのだ…。

事の発端はオレンジ色にそまった教室。
私、桂ヒナギクは忘れ物を取りに行こうと教室へ入った。
すると教室の中から声がする。耳を澄ましてよく聞くと………犬猿の仲?なハヤテ君と東宮君の2人が教室で話していたのであった。
2人がどんな会話をするのか気になる…本当は良くないのだけれど、盗み聞きをしてしまったのだ。

「桂さんは…キミが好きなんだそうだ」

え…っ?!
どうやら修羅場に遭遇してしまったらしい…。
どれよりビックリしたのは、なんで東宮君が知ってるの?という事であった。
私だって…強がっているけど、一応はオンナノコ。
そうゆう事を他人が、しかも実際に好きな人に言うなんて…考えられない!
少し憤りを感じ始めていた。

…すぐ教室に入れば良かったものの、何故か体が震えている。
ちょっ…ちょっと私…何動揺してるのよ!!
足までもガタガタし始めてきたのであった。

でも…ハヤテ君の本当の気持ちを知りたい…
ギリギリの精神状態の中、耳を澄ます…。

「あぁ〜…なんとなくそんな気がしますね♪」

動悸が止まらない。そして冷や汗もかいてきた。
だって私がハヤテ君が好きな事を知っていた…という、
彼が鈍感だと思っていた私はなんか騙された感じがする。
でも私が気になるのはそんな事ではない。

ハヤテ君はどうなの…?

「ん〜、ヒナギクさんが好きだからってワケじゃないんですけどね」

ウソ…やった!!
冷や汗が一気に乾いた感じがした。

しかし、次の言葉でまた冷や汗をかいた。










「僕もキミが好きです♪」









…はぁぁぁ??!!
『も』って何?!
『キミ』って二人称単数代名詞、教室にいるのはハヤテ君と東宮君。
という事は…!?
『ハヤテ君は東宮君が好き』
…えぇぇぇぇっ!!??ないないない!!今までの流れはなんだったワケ!?

まだ東宮君は返事をしていない!!さあ!早く突っ込んであげて!!!

「やっぱりな!僕もそう思っていたんだ!」

東宮この野郎!!
………はあ…ハヤテ君がホモ野郎だったなんて…。




「ヒナ、どうしたんだ?こんな所で?」

ヘナヘナになった私を、偶然通りかかった美希が呼びかけた。

ガラガラガラッ...

「あれ、ヒナギクさん…?」

いやあああああ!!私を弄んだホモ野郎!!
てかバレたああああ!!!!




私の目の前は…古いシロクロ写真のように写ってしまった…。
グッバイ、片思いの日々よ…。

「あ、花菱さん!目玉焼きって言ったら黄身が好きですか?白身が好きですか?」
「うーん…私は白身派だな」




…はあ??!!

「なんとなくそんな気がしましたよ!ヒナギクさんは黄身が好きなんですよね?」
「へっ…へっ??!!」
「覚えてますよ桂さん!この間の剣道の大会で盛り上がったじゃないですかぁ!」
「わっ…私わぁ!!!!」











「…私も美希と同じで白身派よ…」







体温が急激に上がり、急激に下がった。かと思えば急激に上がった…。
大きな負担を体にかけたせいで、その次の日から私は3日ほど学校を休んだのであった…。



【おわれ】
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