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超ミニミニ小説 〜一日に一回更新…できたらいいな的な何か〜 一日に一回、日課としてミニミニ小説が書ければなぁ〜という企画部屋です!ジャンルは様々、カプも様々です!
2009-02-12(木)
【バレンタイン記念】超高級チョコレート【東ヒナ】

〜超高級チョコレート〜



待ちに待ったこの日!
僕は…僕は…っ!!!!
桂さんにこの超高級チョコレートをあげるんだ!

あ、どうも!東宮康太郎です!今僕は片思いをしていた学園一の美少女…
いや、この世界に迷い込んだエンジェル!桂ヒナギクさんにこの間、銀座のデパートで買ってきた
6個入りのチョコレート(1個300円)をあげるんです!

「このチョコ…誰にあげるんです?」
「狽、わぁ!野々原っ!!??」
「女々しい…坊ちゃまがチョコだなんて…ん!」
「どうしたんだよ?;;」
「…バレンタインって普通女から男へと渡しません?」
「ぎゃっ、逆チョコだよ逆チョコ!!」
「逆チョコ?」
「ああ!今流行りらしいぜ!」
「へぇ…まっ、せいぜい頑張ってくださいね」
「えぇぇ…応援してくれないの?」
「はい。なんか…結果が目に見えてるので」
「そっ…そんなぁ〜………」

そうこうしているうちに桂さんが!!

「野々原!どけっ!!!」
「狽ヘぐぁ?!」

僕は野々原を強引にどかし、桂さんの前へと出た。

「あら、東宮くん」
「こっ、こここここんにちは!」
「どうしたの?息なんか切らしちゃって」
「はははははははい!!!!これっ!!!!」

僕は精一杯の力を振り絞って桂さんにチョコを…渡せた〜!

「チョコ…?」
「はい!逆チョコってやつです!」
「ははぁ;;でもなんで私に?」
「そっ、それは…いつもお世話になってるからでその…;;;」
「ん?やけに軽いけど?」
「そっ、そんなはずは!?だって銀座の超高級店で買いましたから!」
「…そんな所で買ったの?」
「はい!」
「あのね、東宮くん。プレゼントなんて見栄張っちゃダメだよ」
「え…」
「私は…出来るなら手作りのが良かったな〜」
「狽ヨっ??!!」
「あ、変な意味じゃないわよ!ただ私だったら義理でも手作りのあげるかなあ〜って」
「桂さん…」
「でも戴くわね♪男の子からチョコ貰ったの、初めてだし!」
「…よっ、喜んで頂き光栄です!!!!」
「ありがとっ♪ホワイトデーに何か返さなきゃね〜」

と言い、桂さんは何処かへと行った。

「やっ…やややや…やった〜っ!!!!」

東宮康太郎、人生でこんなに楽しいと思ったのは初めてです!










「ほ〜ら見ろ〜野々原ぁ〜!」
「まあ坊ちゃまにしては出来ましたね」
「これで僕がヘタレじゃないことが証明されたさ」
「はいはい」
「ってかさ、野々原。何食ってんの?」
「チョコです」

へえ…ど〜りで甘い匂いがしてくるわけだ〜

「このチョコ、1個300円するそうですよ」
「へぇ!僕も食べて良い??!!」
「ええ、良いですよ」
「いっただきま〜す!あむっ」

甘い…桂さんも今頃僕の甘い甘いチョコを………んっ??!!

「…野々原、さっき何て言った?」
「『ええ、良いですよ』ですが」
「いや、その前…;;」
「1個300円のチョコ」
「狽ワさかっ!!??」

『ん?やけに軽いけど?』

そのまさかが…当たった…。

「野々原〜っ!今まで食ったチョコ吐け〜っ!!!!」
「ひゃっておいひきゃったんれすもん!(だって美味しかったですもん!)」
「げっ!?中身をそのまんま引っこ抜いてやがる!」

次の日から僕は桂さんとしばらく顔を合わせにくくなった…。



***

バレンタイン記念小説第二弾!
東ヒナですね!
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