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超ミニミニ小説 〜一日に一回更新…できたらいいな的な何か〜 一日に一回、日課としてミニミニ小説が書ければなぁ〜という企画部屋です!ジャンルは様々、カプも様々です!
2008-10-02(木)
性欲vs睡眠欲(野々東)

「ふう…」

パチッ

東宮康太郎の執事である野々原楓は一日の執務を全て終え、就寝をしようと部屋の電気を消した...


楓が浅い眠りに入った頃、部屋の扉が開き廊下から電気の光が漏れた…

「んっ…」

すると影が部屋に入り、楓の寝ているベッドに影が近づいてきたのである...

「…っ…坊ちゃま…?」

そう、主である康太郎であった。
康太郎は寝ている楓の髪を梳いた...

「何をしているんです…?」

楓は眠気と戦っていた。

「くすっ……よばい?」
「Σっ??!!」

その一言で楓は目が覚めた。

「ぼぼぼぼ坊ちゃん今なんと??!!」
「エヘヘ〜☆あまりにも楓が可愛いから襲おうかと」
「…ついに狂っちゃいました?;;」

あの弱々しい主がいつもと違うと瞬時に判断した。
さすがに舌足らずな甘い言葉は使わないからだ…

「舌…足らず?」
「あはは〜」
「まさか…坊ちゃま、お酒飲まれました?」

そう、現在東宮家には親戚が訪れていてなかなか康太郎は解放されなかったのであろう。本来、飲めるはずのない酒を飲まされてこのような結果になった…。

<おじさま…おばさま…>

楓は頭を抱えた...

<まあしばらく無視すれば部屋に帰るでしょう…>

本当はこのまま…と下心もあったが、今の楓は性欲よりも睡眠欲が勝っていたのである。
そして、楓は再び横になり布団を被った。

「ねぇ〜なんでねるのぉ〜?ねぇ〜」

<無視です!無視するのです、楓!今、私は眠いんです!早く寝るのです、自分!>

ウトウトしかけた頃、

ドサッ!

変な物音がし、しかも自分の腰辺りが思い事に気付いた。

「………え?」

うっすら目を開けると目の前に少し顔の赤い康太郎の顔があった...

「Σわっ!!」
「ねえ、楓……エッチしよ?」
「…坊ちゃん、今なんて???」

康太郎が普段絶対に言わないセリフを素敵な笑顔で楓に言ったのである…。

「嫌ならぁ…襲っちゃうけど…いい?」
「えと…とりあえず、私は寝たいんです;;」

楓の頭は混乱していた。

<あー!頭がスパゲッティ状態だぁ!落ち着け、楓!>

そう混乱している間、康太郎は楓のパジャマの下ズボンとパンツを下ろしていた…

「へへへ…」
「ぼっ………坊ちゃまーーーーっ!!!!」


















***


チュンチュン...

「んんっ…」

康太郎が翌朝、目覚めると…

「寒っ………え……ええっ!?」
「…んっ…どうされました?坊ちゃま」
「なななななっ…!!!」
「ななななな?」
「なんで僕は裸なんだ〜っ!!!」

勢いで起き上がろうとすると…

「Σ痛っ!こっ…腰が…;;;」
「そりゃあ、昨日あんなに積極的にすりゃあ…;;」
「お前、寝込みを襲うなんて最低だなっ!」
「おっ、襲う??!!襲ってきたのは坊ちゃまじゃないですか!!」
「…Σはぁ?!」
「昨日、大量にお酒を飲まれて…」

楓は昨日あった事を全て話した…

話し終えた後、

「………」
「坊ちゃま、坊ちゃま?;;」

康太郎はうつ伏せになりながら放心していた…。

「もういい…昨日の事は…お互い忘れよう…」
「…ですね」
「僕のパンツとかシャツは?」
「ベッドの下です。お取りしましょうか?」
「頼む…」

康太郎は器用にベッドの中で着替え、落ち込みながら自分の部屋へと帰って行った...

未だ服を着ていない楓は…

「今日は休日ですし、二度寝しますかね♪寝るのが昨日、遅かったですしぃー♪」

妙に清々しい笑顔であった…。




***

坊ちゃまがムシャムシャ幸せされちゃいました;;
お酒は20歳になってから!







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