野里住吉神社
野里住吉神社は室町時代、永徳二年(1382 )に足利三代将軍義満が創建したと伝えられており600年以上の歴史を持つ神社です。
毎年7月31日(宵宮)8月1日(本宮)の夏祭りでは太鼓や地車などの曳行が行われ大勢の人で賑わいを見せます。
また、2月20日には大阪府指定文化財の
一夜官女祭
が行われます。
神社右側の石垣が左側と比べて高くなっているのは堤防の名残で、
明治時代に行われた河川改修による現在の新淀川が出来る以前は神社右側を野里川(中津川)が流れていました。
神社の北には
野里の渡し
があり、大阪と尼崎を結ぶ交通の要衝として栄えました。
野里川では”島村蟹”が獲れ江戸時代の文献には野里の名産品として書かれていたそうです。
島村蟹は別名”もずく蟹”と言い甲羅の模様が顔に見え、戦国時代初期にあった野里川での戦(
大物崩れ
)にて
敗れた武士の顔が浮かび上がっていると言われていました。
一昔前の野里は水郷の村とも言われていたようで村のあちこちに水路があり
主な交通手段として船が使われる事も多かったようです。
現在では日本でも数の少なくなった水鳥である「ヒクイナ」が生息していたそうで歌にも詠まれています。
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