「流唯、ほら着いたよー。」
「!流唯ーっ!!」
五十嵐君の声。
それと共に東雲君の威圧感が無くなり流唯君に飛び付く。
教室に入ってきた流唯君は何も言わないけど嬉しそうな表情でクラスの皆は和み平穏さを取り戻した。
「流唯君、これ食べる?」
女の子のような可愛いらしい男子生徒がチョコを差し出す。
この光景は意外と良く見る。
以前こうやって近づいた生徒を威嚇した東雲君を流唯君が怒った事から結構皆平等に流唯君と交流できる。
「ん、ありがと。」
満面の笑みを浮かべた流唯君を真正面から見てしまったその子は顔を真っ赤にして固まってしまった。
この光景もSクラスではよく目にする。
抱き付いたままの東雲君はそのままに流唯君は固まった男の子を不思議そうに見る。
首を傾げたので皆一斉に視線を逸らした。
「ほら、担任来ちゃうから席座るよー?」
「ん。」
男の子の頭を一撫でし五十嵐君の言葉に従い席に着く流唯君は天然たらしに定評がある。
ちなみにその男の子は鼻血で即保健室行きだ。
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