罰ゲーム 9 「君が僕のこと、好きだってことは分かった。正直、その…気持ちは嬉しい。」 「ほ、ほんとか!?」 不良君の周りに花が咲いた。とても嬉しそうだ。 「じ、じゃあ付き「気持ちは嬉しいんだけど…」……え。」 ごめん。不良君。最後まで聞いて。 「僕、君のこと知らないんだ。いや、噂では知ってんだけど…そのどこのチーム潰したとか3年生を病院送りにしたとか、そんなのしか知らないんだ。」 「………」 不良君の顔が険しくなった。こわい。 僕これ大丈夫か? 「いきなり付き合うとか無理。だからさ、お友達からとかはだめ?」 「…え?」 信じられないと不良君の目が言っている。 あ、やっぱりだめか。 昨日から生の不良君って初めて見たけど、噂ほど怖くないんだよなぁ。 というか、赤くなったり、しょんぼりしてる姿はちょっと可愛いかった。 だから、いろんな不良君のことを知りたいと思った。 その為にはまず、友人になろうと思ったんだけど…。 [*前へ][次へ#] [戻る] |