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PSYREN夢
荒廃に願う/弥勒

後ろの方で通り過ぎたと思った足音が、俺を見つけて近づいてきた。


「あれ、こんなところに弥勒。抱きしめていい?」

「…変態だな」

「何やってんの?」

「眺めてただけだ」

「…このただっ広い荒野をですか」

「不満か?」

「うん。お花が欲しいな」

「発展の時はお前の好きなように飾れよ。それまでもう少しだ」

「ま、先は長いしね。そだ、私もそろそろイルミナ入れようかと思うんだけど」

「!……何で急に」

「別に理由はないけどさ…若さ維持できるならいいかなと思って。そろそろ止めてもいいくらいまで来たし」

「……そうか…」

「……何。今の私じゃ不満?もっと大人のお姉さんが好みですか」

「適合せずに身体に異常が出る可能性もある。…お前が醜い姿になる前に抱きしめておくか」

「ぎゃっ」

引き寄せて耳元にただ一言、「やめておけ」と落とす。一応それなりに賢い彼女は何も言わず俺の胸に顔を埋めながら僅かに頷いた。

「……いい加減放れろ」

「ちょ、自分から抱きしめておいてそれか」

「中身は変態なのを忘れてた」

「…セクハラ上司」

「はは。…変わらないな名前は」

「何よ、それって良いことじゃない。それともバカにしてる?」

「いや?」

「弥勒は私の変態さが伝染ったよね。」

「…認めたな。」

「……」

「面白いよお前」

「褒め言葉なら嬉しいわ」

「……なぁ…お前は…」

「ん?」

お前は、そのままでいてくれよ

そう言いかけて詰まる喉元は、彼女のぽかんとした顔がため息に変えて終わった。
呆れたはずなのに少し安心したのは、言わないで済んだからだろうか



end.



――――――――――
わかりにくいけど両想いです。
ほとんど台詞だけの文章ですふは
弥勒のキャラが変だったら管理人のうたた寝のせいです。



11.01.15


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あきゅろす。
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