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周りにある音と言えば、風に揺れる木々の音と、途切れる事の無い静かな寝息。
一向に起きる気配の無いジローの横で、日吉は黙々と弁当を口に運んでいた。
一緒にお昼を食べよう!と誘ったのはジローの方だ。
最初は渋っていた日吉も、ジローの粘りに負けて今に至るのだが、日吉が約束のこの場所に来た時既にジローは夢の中に居た。
(またか)
と日吉は呆れ顔で気持ち良さそうに眠るジローの横に腰を下ろしたのだった。
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