144*title
1

周りにある音と言えば、風に揺れる木々の音と、途切れる事の無い静かな寝息。
一向に起きる気配の無いジローの横で、日吉は黙々と弁当を口に運んでいた。

一緒にお昼を食べよう!と誘ったのはジローの方だ。
最初は渋っていた日吉も、ジローの粘りに負けて今に至るのだが、日吉が約束のこの場所に来た時既にジローは夢の中に居た。


(またか)


と日吉は呆れ顔で気持ち良さそうに眠るジローの横に腰を下ろしたのだった。




[next]
[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!