request
dear (景様)
あの人は俺だけのものであってほしい。
dear
『オイ。総悟起きろ。』
嗚呼。誰か俺のコトを呼んでいるな。
『もう授業終わってんぞ。』
愛おしいあの人の声だ。
『ったく。起きやしねェ。』
あの人が俺の頭撫でてるや。好きだなぁ。気持ちよくて。
『…寝顔は可愛いんだよな。』
あ。今キスした?なんか可愛いことしてるな。どんな顔してんだろ?
「おはようございやす。」
少し顔赤いなぁ。夢じゃなかったんだ。
「もう放課後ですかィ?」
『っ……あぁ。そうだ。もう帰んぞ』
なんでもなかったようにしてるや。おかしいな。
「土方さんキスしてくだせェ。」
あの人の温もりがほしくて。
『……//』
早く早く。安心を俺に与えて
「早くしてくだせェ。」
『っ……わかったから目閉じろ』
そういってキスしてくれた。
『ほら。帰んぞ』
やっぱり好きだな。
「はいはい。んな急がせないでくだせェ」
あの人がくれたキスはあの人の匂いと煙草の味のした苦いキスだった。
end
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