[携帯モード] [URL送信]

よみもの~中等部編
13 ~kaoru

桃城達は先に着いていたようで、かのんと楽しく話をしていた
かのんの手にはプリン。。。
あぁ、そうか。。。桃城が言ってた
何かいいモンがあるから、って
西森、お前、ホントにかのんのことをよくわかってる
みろよ、うれしそうに食べてるじゃないか

かのんは葉末から花かごを受け取って、笑顔を葉末に向け、
父さんと母さんにお礼を言う
それなのに、俺には。。。
言葉を交わすどころか。。。顔さえ向けてくれない


「お見舞い、いっぱい頂いたから...好きなだけ食べていって?」
母さん達が病室をでていき、かのんは明るい調子で会話を続ける
「お、コレ、ウマそうじゃん、由香ちゃん、食うか?」
「兄さんはどれにしますか?」
無邪気に話しかける葉末の声に、軽い苛立ちをおぼえた

いや、葉末の声だけじゃない
楽しそうに会話をするこいつら全員に、だ
こんなときにすら、俺は素直になれない

[*前へ][次へ#]

25/44ページ

[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!