よみもの~中等部編 13 ~kaoru 桃城達は先に着いていたようで、かのんと楽しく話をしていた かのんの手にはプリン。。。 あぁ、そうか。。。桃城が言ってた 何かいいモンがあるから、って 西森、お前、ホントにかのんのことをよくわかってる みろよ、うれしそうに食べてるじゃないか かのんは葉末から花かごを受け取って、笑顔を葉末に向け、 父さんと母さんにお礼を言う それなのに、俺には。。。 言葉を交わすどころか。。。顔さえ向けてくれない 「お見舞い、いっぱい頂いたから...好きなだけ食べていって?」 母さん達が病室をでていき、かのんは明るい調子で会話を続ける 「お、コレ、ウマそうじゃん、由香ちゃん、食うか?」 「兄さんはどれにしますか?」 無邪気に話しかける葉末の声に、軽い苛立ちをおぼえた いや、葉末の声だけじゃない 楽しそうに会話をするこいつら全員に、だ こんなときにすら、俺は素直になれない [*前へ][次へ#] [戻る] |