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よみもの~中等部編
4 ~yuka

「なっ!?なんだ?乾先輩なのか、アンタっ!!」
海堂君。。。なんか、慌ててるのわかるけど、
先輩に向かってその言い方はいけねぇなぁ、いけねぇよ
せめて『乾先輩なんですか?』でしょう?
まぁ、わからんでもないけど

しかし、エロボイスでぼそっと言うのだよ
「うん、ちょっとね、イメージチェンジを計ってみたんだけど、どうかな?」
イメージチェンジっていうか、もう、別人でしょ、コレ。。。
ビジュアル的に難アリだった乾先輩が、実はこんな超絶イケメンだったなんて、詐欺よ詐欺っ
っていうか、全てあの『偏光キモ眼鏡』が悪かったってコトよね。。。おそるべし、キモメガネ

「べ...別に...いいっスけど、先輩...なにしてんですか」
「ああ、謝恩会のパートナーになってもらおうかなって、彼女に申し込みにきたんだよ
 海堂、彼女、借りちゃってかまわないかな?」
「か...借りるって...」
なんとも気まずそうな顔で、カノンをチラ見
オイオイ、カレシ君、君は愛しいカノジョを貸しちゃうのかぃ?
そりゃいけねぇなぁ、いけねぇよ

ざわざわざわ〜〜〜〜〜〜

今度は何っ!?

「あれ?乾?」
「あーーーーーーーーーーーっ!!!乾ぃ!?何してんの?」
なんで、3年6組コンビがいる!?
「もしかして、抜けがけとかって、いわないよね?」
不二先輩の開眼っ、いや〜〜〜〜〜ん、素敵ぃ〜〜〜〜〜〜っ

。。。抜けがけ?
言葉の意味から察するに、この3年6組コンビも。。。?

「奏音ちゃん、乾、何て?」
「にゃっ!?まさか、もうオッケーしちゃった?」

マヂっすか!?

カミサマ、カミサマ
今日程、アナタの事を嫌いになった事はありません
ここまで、世の中不公平だと、人間は、どんどん荒んじゃいます
あれ?でももしかして、アナタの事を今からでも好きになったら、
私もちょっとはアナタの溺愛するこのカノンのおこぼれなりと、頂けるのでしょうか?

「薫ちゃぁ〜んっ、カノンちゃん乾に貸しちゃったの?」
「だから、貸すってなんスか?」
「だからぁ〜、一応ね、カレシ君にちゃぁ〜んと許可貰っとかないと、ね?」
。。。ソレ、すっごい爆弾発言ですよ、菊丸センパイ。。。
ホラホラ、まわりで、また違うタイプのざわざわがはじまり出したじゃないですか
「許可って...」
そう口籠って、カノンを心配そうにみつめる海堂君
「俺が許可したって...コイツが...」
って!!海堂君よ、キミも、さりげなぁ〜く肯定してるようなもんでしょ、そのセリフ

♪き〜ぃんこ〜んか〜んこぉ〜ん♪

と、ココで予ベルがなるのも、やはり古典的お約束
「ん...それじゃ、また昼休憩に、ね?」
チョーーーゼツっ、エロヴォイスぅーーーーーーーーーーっ!
「そうだね...海堂、君も逃げないでね?」
うぉーーーーーーーーっ、不二先輩、開眼ーーーーーーーーーっ!!
「んニャっ、カノンちゃん、まったねーーーーー!
 薫ちゃんも、しっかりオベンキョーするんだぞぉ〜?」
ニャッハーーーーーーーーーっ、菊丸センパイ、ネコーーーーーーっ!!!

3人のイケメンが去った後に残るは、今迄以上のざわざわと、
海堂君の超×100不機嫌な顔

そして

カノンの困った。。。を通り越して、もう泣きそうな
不安そうな顔。。。だった

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あきゅろす。
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