流れ星の消えた先。
「姉ちゃんの知り合い?」
「いや、全然知らない人だけど。」
ゼロ距離人間観察
「・・・・人違いでした。すみません呼び止めてしまって・・・。」
や、その間は絶対顔見知りば感じだったよね。
あれか、この世界にもともといた『わたし』と知り合いだったのかな。
いやぁ、この世界のわたしとんでもない方と知り合いなようだね。
まぁビスケが猫かぶって声かけてきたあたりそこまで親しい仲じゃないようだけどさ。
「あなたもあの2人をつけてたの?」
「いえ、つけてたっていうか・・・仲間に入れて欲しくて。あの、あのおふたりとは知り合いですか?」
「俺のダチだよ。なに、気になんの?」
初対面の人にはもう少しくらい愛想をよくしなさい弟よ。
なんかオーラで警戒しているということがバレバレだよ。
・・・・あぁ、オーラでどんな気分かもわかるようになっちゃった。わたし、どこまで常人離れするんだろ。
ビスケはビスケでなんか怯えたような表情で一歩後ずさったし。
すごいな、予備知識無しじゃほんとにいたいけで臆病なただの可愛い少女に見えちゃうよ。
「行こっか、コノハ。」
「は、・・・・なんで?」
一瞬剣呑な目で見てきたけど、なんかすぐ邪気のない笑顔に切り替わった。
お、恐ろしいな我が弟ながらさぁ!!
え、え?いつから?もしかして最初から?
いやそんな、いくらこのハンター世界が物騒だからってコノハおい。
前の世界のコノハと違うのか・・・まぁ、そりゃそうだよな。
「なんか、ほら、あの子達の邪魔しちゃいけないでしょ?」
「むー・・・わかったよ。」
可愛いな。
猫の皮が剥がれかけた。
(今度一緒にあそびいってあげるから、それで機嫌直してよ。え?今日一緒に寝たい?いいけどね別に。)
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