消えた先には何がある?
「あれ絶対変化形だろ。」
「それは遠回しのわたしへの嫌味かな?」
ゼロ距離人間観察
殺気立つコノハをずるずると引きずりながら主人公組から離れた。
なんだか物騒な気配が近くにあったがそれはあれだろう・・・なんだっけ、ほらあれ。
気色悪い殺人鬼の・・・忘れた。
まぁ面倒事に巻き込まれるのは面倒だから早々に離れるべし。
「ねぇ姉ちゃん、なんかいたよなあれ。」
「いたね。」
「けっこう強いみたいだけど、助けなくていいの?」
「あのクルーガーさんの方が強いから大丈夫だよ。」
そう言えばなにか言いたそうにしながらも黙った。
何がそんなに不満なんだ。
「あっ」
「げぇっ」
とわたしが嫌そうな声を出した途端コノハはヤツの方へ速攻逃げた。
足にオーラをためて走りやがったな、すごいスピードだった。
そして諸悪の権化であるピエロは可笑しそうに笑っている。
「姉ちゃん、無意識なのはわかるけどそれ今すぐしまってよ!」
「おやおや、嫌われてるみたいだね」
森のなかだったため半径50メートルくらいの草木が枯れた。
ちゃっかりピエロも射程範囲外に逃げている。
しまったうっかりしていた。
うっかり発するとかどうよ。いやヒソカが苦手っていうのはあるけどそれでもちょっとどうよ。
そしてこの威力・・・わたしはどこまでいくんだろう。
と遠い目をしてしまった。
「はー、もう姉ちゃん事前に言ってよ。」
「聞くんじゃない、感じるんだ。」
「感じ取った瞬間にはあの世だからね?」
少し黙ってくれないかなこのピエロは。
離れていく日常
(半径一メートル以内には近づくなよ、近づいたら発動します。)
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