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魔法少女リリカルなのはStrikerS ―次元騎士―
なのは「ユーリさん……けっk「もういいから!」むぅ〜……」



「高町教導官、久し振りだな」


エリオとキャロの頭から手を離し、驚いた様子のなのはの方へ振り返ると親しげに挨拶をするユーリ。どうやらユーリはなのはとも面識があるらしい。本当に顔の広い男である。なのはは驚きの余り目をまん丸にしたまま開いた口が塞がらない状態だ。


「…………」


そんな中、訓練場にいる六課のメンバーを見ながらふとユーリは思った。この部隊にはえらく知り合いが多い。よく部隊申請が通ったなとユーリは心の中で感心する。それもそうだ。身内ばかりの、それも相当な戦力を一部隊に集めるなど普通は考えられない。まず申請が通らない。要は、はやてやカリム、その他の人物がかなりの労力を費やして発足させた訳だ。そう考えるとはやては結構優秀なのかもしれない……あのはやてが?いやいやいや……やっぱり有り得ない。ユーリは改めてはやての評価をし直そうとしたが、結局変わらなかったようだ。


「兄ちゃん、何か今失礼なこと考えてたやろ」


何とも鋭い女性である。先程からフェイトと言い合いをしていたはやては一旦ユーリの方へ振り返ると、ジト目でユーリを見ている。ユーリは図星を突かれたが、苦笑いを浮かべながら何とか誤魔化そうとしており、その様子を見ていた周りにいる六課のみんなからは笑い声が聞こえてくる。


「で、でもどうしてユーリさんがここに……」


固まった表情のままのなのはだったが、思い出したように話を元へ戻す。それは先程からフェイトや新人達も気になっていたことだ。何故機動六課に次元騎士が来ているのかと……因みに前々から出てきている次元騎士というのはユーリの二つ名の様なもので、百人に聞けば百人が知っていると答えるほど有名である。


「そういえばみんなにはまだ話しとらんかったなぁ……」


なのはの言葉を聞いたはやては、ジト目だったのを止めるとそばにいたユーリの左腕に「えいっ!」と抱き付き……


「今日からここ機動六課に協力してくれる頼もしい助っ人。次元騎士、ユーリ クローベル……うちら自慢の兄ちゃんや♪」


飛びっきりの笑顔でなのは達に話すはやて。その後ろでヴィータは「驚いただろ」と得意げに話しており、そんなヴィータをシグナムが「調子に乗るな」と頭を小突いている。ユーリははやての行動に少し困った顔をしているが、嫌な顔をせずに「よろしくな」とみんなの顔を見ながら話し、それを受けたなのは達は……


「「「「「「えぇぇぇぇ!!!」」」」」」


驚きの余り、訓練場にその声を響かせるのだった。



―――――――――――



『ザフィーラ。何か喋らないと、貴方空気よ?』


「お前に言われたくない……」



―――――――――――








後書き



いてミ「匿名さん、コメントありがとうございます。これからも頑張っていきたいと思います」





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あきゅろす。
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