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魔法少女リリカルなのはStrikerS ―次元騎士―
カリム「ユーリさん……結婚して下さい!」ユーリ「急すぎて意味が分からん!」



「本日は、わざわざお越しくださってありがとうございます」


あの後ユーリを部屋へ通して自身の向かい側の席に座ってもらい、カリムは顔を若干赤らめながら正面に座るユーリにお礼を言う。因みにシャッハはカリムのそばで直立している状態だ。


「カリムの顔も久々に見たかったしな、ちょうど良かったよ」


「…………」


微笑みながらカリムに返事をするユーリだが、その言葉を受けてカリムは更に顔を赤く染める。そして暫くの間無言の時間が続き、緊張のあまり言葉が続かないカリムにしびれを切らしたシャッハが代わりに話題を振り始める。


「騎士ユーリ。本日お呼び立てした理由なのですが、じつはある部隊に協力して欲しいのです(カリム、後は1人で出来ますね)」


「ある部隊?協力して欲しいと言うのは、かなり難解な事件でも抱えてるのか?」


シャッハはユーリに今回呼び出した理由を話ながら、念話でカリムへ話すよう投げかける。ユーリは顔を真剣な表情に変え、その部隊が今どの様な問題を抱えているのか問いかける。


「ここからは私が話します。実は、私の能力に関わってくるのですが……(シャッハ、ありがとうございます)」


シャッハの念話を受け、顔はまだまだ赤いようだが何とか落ち着きを取り戻したカリムが今回呼んだ理由について話し始める。



―――――――――――



「なる程。理由は分かった、その要請は引き受ける」


「本当ですか!?ありがとうございます、ユーリさんが協力してくれるとなれば解決したも同然です!」


カリムの話を聞き、ユーリは事態の重さを感じたのか先程よりも表情を険しくさせながら協力を約束する。カリムは協力してくれることが嬉しかったのか、飛びっきりの笑顔を浮かべながら身を前に乗り出している。


「カリムはオレの事を高く評価し過ぎだ。まぁ、事件をいち早く解決出来るようには努めるが」


「そんなことはありません!ユーリさんへの信頼は、私の中で絶対です!」


席を立ち上がり、苦笑いを浮かべながら謙遜するユーリへカリムは必死に話しかける。ユーリはカリムの言葉を受け、笑顔になりながら自身の足元に魔法陣を発生させ……


「ありがとな、カリム。それじゃあ、2人共またな」


カリムとシャッハの2人にそれぞれ顔を向けながら話し出す。



「はい、機動六課の部隊長には私から連絡しておきます。今度はゆっくりお茶でも楽しみましょう」


「騎士ユーリ、本日はありがとうございました」


カリムは笑顔でユーリへ返事を返し、シャッハは敬礼をしながら変わらずお堅い表情を浮かべている。そして転移魔法が発動しユーリの姿が部屋から消える。カリムはそれを見届けた後、部屋の窓に向かって歩き出し……


「……はやて、愛しのお兄さんと頑張るのよ(ユーリさんは渡しませんけどね)」


窓にかかっているカーテンを開け、青天の空を見上げながら物思いに耽るカリムだった。




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