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A
『あれは私がまだ男嫌いになる前のことです。』

ジ「おい、いつの間にか絵本を出してきてるぞ?」

ブ「…ノリノリで話してらぁ。」

「ツッコミは置いといてサクサク行きますよ。
真田副部長が起きちゃうから。」

『私は旅行でこの辺に来てたんです。』


比「その絵は奏さんが描いたんですか?」

「はい、この話の先に出てくる事件のあと泣きながら描いたんです。」

比「泣いたんですか…、よほどのことがあったのですね。可哀想に…。」


なんて良い人なんですか、この人は。


幸「ほんとーに可哀想だ、俺が慰めてあげよう。おいで、奏(棒読み)」

「お断りいたします、幸村部長。」


すごい棒読みだわ。
全力で拒否りますわ、誰だって。


『ホテルの近くの公園で妹と遊んでいたんです。そこに現れた男の子が私の男嫌いの原因なんです。』


柳「何があったんだ?すごい話の続きが気になるな…。」


『「いっしょに遊ぼうよ」
その男の子は言いました。その一言に私の妹はメロメロになりました。』


赤「メロメロって…。」


『その男の子と遊ぶ時間はとても楽しいものでした。でも、いつかは楽しい時間は終わります。彼との別れがやってきました。その時にやってくれたのです。』


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