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危険地帯



「おーい!手塚?来たけど…」


「ああ、早乙女か。ちょうど良かった。
どうせホール、サボってたでしょ?これ着て客寄せしてきて。」


そう言って渡されたのはメイド服υ
だからどこで手に入れてくんの?


「分かった…。」



手塚はクラス委員長で執事カフェではオーナーとして皆をまとめてる。

だから、手塚の命令は絶対。

それは、いっちゃんが全部任せてるからってのもあるし、単にリーダーシップあるってことで委員長に選ばれたから。間違ったことや人が嫌がることはしないから良いんだけど。

手塚は私にはやたらに女装をさせたがる。
もしかして…バレてる?
まさかね。



「早乙女、着替え終わった?」


「う、うん。どうかな?」


「やっぱ早乙女のほうがそこらへんの女より可愛い。」


また無表情で…υ


「それじゃ、客寄せよろしく。」


「はい、了解っ!」


よーし、いっぱい人呼ぶぞー!















「ねえねえ、お姉さん。1―Aの執事カフェに来ない?」


「きゃあ、可愛いっ!行くわ〜!」


「じゃあ、これ。俺からのプレゼントって言っても割引券だけど、どうぞ。」




ふぅ〜。

割引券を配りながら客寄せ。
意外とメイド服は女の子受け良いみたい。


だいぶ割引券も無くなってきたしそろそろ教室に戻ろうかな。


と思ってたら…


ガシッ


「ねえねえ、君何年?可愛いね〜!」


「俺らと遊ぼうよ。学校デカいからさ、案内してよ。」


腕を掴まれたから振り返ったらチャラ男が5、6人。

やっぱチャラ男はチャラ男でも玲音先輩の方がかっこいいな。


なんて考えてたら腕を引っ張られて抱き寄せられた。


「な、放してよっ!俺は男だっ!」


「へぇ、声変わりまだ?」


声変わりなんてしてたまるかっ!


「俺たち、男でも構わないよー。むしろ、君くらい可愛いかったらラッキーだよ。」


男でも良いとか危ないっ!
誰か助けてー!




「その子を放してもらえるかな?」



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あきゅろす。
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