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危険地帯



「うわあυすっごい人…」


今日は文化祭当日!

さすがイケメンしかいない聖乙女沢高校。女の子の数がハンパない!
門には入場規制がかかってるしυ



我らが1―Aは執事カフェ。
朝から大繁盛で章は忙しくテーブルを回ってる。

英二は何気に料理得意だからキッチン担当。英二以外の皆は料理苦手だから1人で忙しそうυ


そういう私は…


「おい!樹里!サボってんなよ。これ、持ってけ。3番テーブル。」


ホールなんだけど、章が頑張ってるから窓を見てた。サボりじゃないのに英二に怒られた。


ちょっとムスっとしたまま英二んとこに行ったら頭撫でられた。
ま、いっか。


「あ、両手でいいから。落とすなよ。」


「はいυ」


ホールは執事らしく片手でっていうのが暗黙の了解だけど私は両手。
だって重いんだもん!



「お待たせ致しました。トロピカルマンゴーパフェとスウィートストロベリーパフェになります。お嬢さま、ごゆっくりどうぞ。」


お嬢さまとかいらないよなって思いつつ営業スマイルでお出ししたら…


「この子可ー愛ーいー!もう連れて帰りたいよねえ!」


ギャルのお姉さんに抱きつかれたυ
苦しいっ!
ていうか、香水キツいよっ!


青い顏をしてじたばたする樹里にも関わらず抱きつくギャル。


誰か、助けてー!


「申し訳ありませんが、お離しいただけますか。代わりに俺ではダメですか。」


良いとこに章が助けにきてくれた。


「手塚が樹里のこと呼んでるよ?キッチン裏。」


小声だけで耳元で喋るから一瞬ドキッとしちゃったυ


ありがと、章。



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