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危険地帯



キーンコーンカーンコーン

「文化祭は以上をもちまして終了いたします。生徒の皆さんは講堂に集合してください。繰り返します。…」


いつの間にか外は夕暮れ。


「はぁ、はぁ、どこだよ?樹里…」


あのあと章が戻ってきて樹里がいなくなったことと探すように言った。


『…文化祭のミスコン出る奴って妨害とかされるらしいぞ。早乙女ならもっと危ないことされるかもな。…』


くそっ!樹里、無事でいてくれっ!














「うぅ…グスン。もう…嫌だあ…。」


誰もいない体育館裏まで走ってきて抑えていた涙が溢れてくる。


忘れられない。忘れたくない。
まだ考えたくないの。

それなのに何で皆その話をするの?




ガサッ


誰もいないはずだった…?



「…君、早乙女樹里だよね?」















「誰…?」


「俺たち?誰だって良いだろ。

早乙女に用事があって来ただけだ。」


どんどん私に近づいてくる男たち。
だいたい3人くらい。
制服を見るところここの生徒で3年みたい。


「用事って…?」


「後夜祭終わるまで閉じこもってもらうこと。」


「は…?ングっ!」


リーダーっぽいヤツがにやにや笑ってるのを見てたら、いつの間にか後ろにいたヤツに口と鼻をハンカチで押さえられた。


意識が遠のいていく。


…―、たすけて…



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あきゅろす。
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