危険地帯
3
「おい、どこ行くんだ?」
「ぅ…、英二υ」
私の仕事が終わったから教室出ようとしたら英二に捕まった。
最近の英二はどうもお兄ちゃんというか、保護者っぽい。
「で?どこ行くんだ?」
「…亮先輩んとこ。」
「じゃあ、俺も行く。」
「…。(1人で行きたいんだけどなυ)」
「おい、英二〜!これってどうやんの?」
「英二、呼ばれてるよ?俺は大丈夫だから…、ね?」
何度も呼ばれてた英二は私の方を振り返りながらも行った。
よしっ!!…英二、ごめんね。
でも、これは1人で行かなきゃ意味ないの。
コンコン
「はい。どうぞ。」
ガチャッ
「樹里か…。どうかした?」
いっぱい書類を並べた生徒会長のおっきい机に座ってる亮先輩。
「聞きたいことがあって来たんですが、今大丈夫ですか?」
「ああ、ちょうど良いタイミングだ。ソファに座って聞こうか。」
そう言われてソファに座った私の前に亮も座った。
軽く息を吐いて…
「単刀直入に聞きます。
何で俺…私が女だって知ってるんですか?」
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