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危険地帯



一応着替えてみたけど…
このウェディングドレス、手塚はどこで手に入れたんだろ…?


ガラガラッ

「手塚ー!一応着たけど、何でウェディングドレスなの…」



「ウェディングドレスじゃないよ。白いドレス。…うん、そこら辺の女より全然可愛いね。」


女の子を喜ばせたいなら無表情でお世辞言っても効かないよ、手塚。
私は今は男だから喜んじゃダメだけど。


「英二、章どう?早乙女のドレス姿。」


「どれどれ〜?っ!…すっごい可愛い。」


「何だ?っ、…に、似合ってるぞ。」


見にきた章と英二は始めびっくりしてたけど誉めてくれた。


章はニコニコしながら見ているが英二はチラッと見たら俯いてしまった。顔を赤くしながら。


そこまで誉められると恥ずかしくなちゃって…


「あ、ありがとっ。何か男なのにこんな格好して恥ずかしいや。着替えてくるっ!」


そう言ってドレスの裾を持って走っていった樹里。











一方クラスでは…


「ヤっべー!早乙女可愛いすぎだろっ!鼻血出そう。」


「いや、コイツなんかもう出してる…υ」


「早乙女なら男でも良いかも…あだっ!」


最後の言葉を言った奴から英二と章がボコボコにしていった。

まだ立っているのは英二と章と、それを止めもせずに笑って見ていた手塚くんだけでした。




「そろそろ止めといたら?
まったくさぁ、顏じゃなくて身体に入れなよ。バレるだろ?」


「…υ」


さすがの英二も反論出来ないみたい。

さすが手塚。無表情で言うから本気なのか冗談なのか分からない。怖え怖えυ(by章)








「でもさ、まじで早乙女のこと守んなきゃダメだぞ?」


突然、剣道部の真面目な奴が言い出した。
(↑止めに入ったのに英二にやられてました。)


「先輩達から聞いたんだけど文化祭のミスコン出る奴って妨害とかされるらしいぞ。早乙女ならもっと危ないことされるかもな。

おい、英二聞いてる?」


「あ…あぁ、聞いてる。ありがとな。樹里のこと気を付けて見とく。」



また樹里が狙われる?
俺が守んなきゃ。














着替え終わった樹里が教室に向かって歩いてるところで…、


「おい、アイツが早乙女樹里だ。」


陰から樹里を見ている奴らに気づく人はいなかった。



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あきゅろす。
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