おかえりと言いたいけれど(京クロ) クラッシュタウン編でのポッポタイム 俺は…俺たちは友の帰りを待っていた… …もう2日か… クロウは窓から夜空の月を見ていた。 遊星が鬼柳を助けに行って2日が過ぎた。 「遊星たち…遅いなぁ…」 ぽつり、とパソコンへ向かっていたブルーノが口を開く。“たち”とはきっと鬼柳のことを指しているのだろう。 「ふ…どうせ鬼柳が駄々でも捏ねてるのだろう。」 ジャックはソファーに腰を下ろし、コーヒーを飲み始めた。 だがその目はまったく笑ってはいない。 「そうだと…いいね…」 ブルーノはやはり心配なのだろう。 暗い話を一変させようとブルーノは自分が知らない鬼柳京介について聞いてきた。 「ねぇ、鬼柳京介ってどんな人なの?」 ブルーノから鬼柳について聞かれたのは初めてだった。 「どんな人…ねぇ…。一言で言っちゃえば単純の馬鹿丸出しの奴だったなぁ〜」 クロウは笑いながら話した。 するとジャックも笑いながら話し出す。 「いつもいつも満足満足うるさいしな、それに自己中でワガママで…あれでよく俺たちのリーダーが務まったもんだ。」 ブルーノは疑うような目で… 「それ…ジャックが言えるような言葉じゃないんじゃ…「ええーい黙れ!!」 ジャックの拳がブルーノの頭に落下する。 「痛いよぉジャックぅ…何回目だよぉ…」 頭を抱えながらブルーノが言う。 「ふん!まるで俺がいつも暴力してるように言うからだ!」 ブルーノとジャックがじゃれあっていると、笑いながらクロウが口を開く。 「それにあいつは…」 ジャックはブルーノから手を放しクロウのほうを見た。急に放されたブルーノは床に尻餅をつく。 「あいつは…俺の…俺たちの希望の光だからな…」 そう…奴に…鬼柳京介に会ってなければ、今の俺たちはいないだろう。 「皆にとって…大切な人なんだね。」 ブルーノが 痛ててッ と尻をほろいながらクロウとジャックに言う。 「あんな奴でも立派な仲間…だからな。」 ジャックはブルーノに手をさしのべる。 「なら早く帰ってきてほしいね!」 ブルーノは「ありがとう」とジャックの手を掴み、立つ。 「…あいつは…帰ってこねぇよ」 クロウは自分にしか聞こえないくらい小さな声でぽつり、と呟いた。 「え?」 「悪りぃな、俺明日仕事あっから先に寝るわ!」 クロウは部屋に入り枕に沈み込む。 「会わす顔がないとか言わないで早く…帰ってこいよ…馬鹿鬼柳…」 京クロのつもり 鬼柳は帰ってこないとクロウは思ってますよ!という… 帰ってこない理由も鬼柳ならきっとこうだろう。とお見通し?みたいな …すいません久々すぎて酷い。 H22.1.4 [*前へ] |