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騎士と姫の物語
感謝と死




泉…私死ぬ前に泉に会えてよかった。

ありがとう…

さようなら…







それから泉は学校であったことを教えてくれた。
泉も私もこの瞬間が幸せだった。


「泉もう面会時間過ぎてるよ(笑)」


「まじっ!?
やば…怒られるなι」


「怒られる前に帰りな(笑)」


「あぁそうする


じゃぁな秦
また明日」


「…!!
うん…バイバイ♪」



ガラッ
パタン…



「ふぅ……!!

ゴホッ!…ゴホッゴホッ!」



もう時間ないかな…

でもまさかまた泉に会えるとは思わなかったなぁ。
もう死ぬ覚悟出来てたと思ったのにまだ此処に居たいって願ってた。


でも最後に泉に会えて覚悟が決まった。



そういやぁ
「泉との約束破っちゃうなぁ…(笑)」


ごめん
泉…
アンタとの約束守れそうにないや。
ううん、泉と約束する前から自分がもう生きられないってわかってた。
だから泉との約束守ることが出来ないことわかってた。


私は一人で死んで逝くのが性にあってる。



また明日か
明日はもう会えないや…


「泉…私…アンタと出…あえて、付き合…えて

好、きになっ、てよかった…」


本当に


「よ、…かっ、た…」


泉大好きだよ


私の意識はそこで途切れた静かな静かな夕方の時だった。











早く秦に会いてぇな


騎士は一人何も知らずまた守れることに喜びを浮かべていた。
お姫様がその瞬間この世界からイナクナってしまったことに気づかずに。



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