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死亡予告【遊戯】
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後方から
冷たい風がヒュウッと音を立て吹き付け
近付いて来る程に段々と強く
更に冷たくなる



「とーきなーがくーんッ、エイッ」


鈴と透き通るような声だけが
足音も無く耳元に届く



「うわっ、ちょ、あぶなっ、
何するんだ瑠時」



背中に強い衝撃を感じたと同時に振り返り
背中にあった存在をそのまま抱き締める


眩しく日の当たる広い廊下に
赤黒い髪に蒼のメッシュが入り交じり
右は上に左は下に結った
不思議なツインテールの長髪を
ユラユラと冷たい風に靡かせ
アメジスト色の宝石のように
深く濃い色合いを持った綺麗な瞳に
薄く笑みを浮かべる形の良い紅い唇に
楽しそうに瞳を細め
20代前半ぐらいの瑠時と呼ばれた青年が
勢いよく抱きついた少年対しに
嬉しそうに話し掛ける



「フフッ、時永君ビックリした?」


「瑠時、「ビックリした?」
じぁなくて、気配消されて抱きつかれれば
誰でもビックリすると思うが
……そんなに急いで用件はなんだ?」



朱の髪に紫のメッシュが入り交じった
襟足が若干長めのウルフヘアーが毒々しく
鮮やかな程に奇麗な髪に
サファイア色の濃い瞳を持った少年は
呆れて困った様な言い方をしつつも
顔は楽しそうに笑みを作り
話しの先を促す



「フフッ、あのね?
時永君のお祖父様、まー君から
長門家の所有する学園に
編入しても良いよ?
って許可がされたんだよ」



明日からずっと一緒だよ?と
ニコニコと嬉しそうに微笑む瑠時に
時永は瑠時の手首を強く掴むと
自分は何か変なことを言ったのかと
オロオロする瑠時を連れて走り出した






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あきゅろす。
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