マフィアの休日 やるからには本気で(連載番外ほのぼの) 天使の力連載番外 やるからにはマジで 「助っ人ですか?」 春璃は怪訝な顔で目の前にいる友人、山本武の顔を見つめた。隣にいる獄寺、綱も似たような顔をしている。と、いうのも昼休みにいつもの四人組で昼食をとっていたら山本が呼ばれて出ていき、また告白かと笑っていれば山本が戻ってきて春璃を拝み倒し野球部の助っ人を頼んだのであった。 「え、でも何で急に?」 ウィンナを箸で持ちながら綱が問えば山本は苦笑する 「来週にさ負け越してるチームと試合なんだけどインフルエンザで人員不足なんだ」 「けっ、だらしねぇ」 獄寺が悪態をつけば山本はまったくだと笑う。 「でも、なんで春璃を?」綱の問いに山本は再び苦笑する 「いや、知ってる奴の中で運動神経一番良いから」 「そんなに良いの?普通じゃないの?」 もはや他人事な春璃に綱ははんべそで食って掛かる 「いやいや…春璃が普通なら俺どうなるんだよー」 「そうだぞ春璃!!10代目の気持ち考えろ!!!」 乗っかる獄寺に春璃が突っ込む 「傷を抉ってるのは隼人です」 「うわぁぁぁん」 「すいません10代目ぇぇぇ」いつものように戯れる3人を豪快に笑い飛ばして山本はじゃあ放課後にグラウンド。着替えてこいよ!!と、まぁ、いつもの笑顔で去っていった。 「春璃…お前いつ了承した?」 「してないよね?」 「はい…」 ■□■□ 放課後。 グラウンドには数少ない野球部の生存者数人に体育着の春璃に綱、獄寺、さらには笹川兄妹、がいた。 「んなー!!何で二人まで!!」 「お兄ちゃんも頼まれたんだけどお兄ちゃんボクシング以外は…」 苦笑する京子に綱は成る程と心中で納得する 「ところで京子ちゃんあの人は?」 何故か打席に立つ春璃の前にマウンドに立つおそらく年上と見られる少年を指差せば彼女にしてはめずらしく眉をひそめる。 「あの人野球部のエースらしいよでも、性格悪くて一年生をいびってるって…」 「大丈夫かな?春璃…」 「何故こうなってるんだろう…」 春璃は心の中で悪態をつく。と、いうのも…野球部の練習にきてみれば、山本のいないうちに何時の間にやらエースだという先輩の球を打てとのこと 「なんかしてきそうで嫌だなぁ」 野球部のエース山本が連れてきた少女…。彼らの目の敵にされる要素は十分すぎるしエースの先輩は剣道部の剣持の友人らしい…いやらしい笑顔の裏には何があるのやらと思いながらバットを構えた 「頑張れー♪」 笑顔で山本も手を振る 「いくぞー」 掛け声とともに高い身長と体のバネを利用し飛んでくるまっすぐ 「(女相手に本気ですか、でも)」 カキーン 「「「「打ったぁぁ!!!!」」」」 見事に春璃のバットは中央に球があたり見事に打ち上げられフェンス手前に落下する 「なぁぁぁ!!!!!!」 がっくりうなだれる先輩に春璃は小さく舌を出す 「すげー良いあたりだな!!」「凄いよ春璃!!」 「すごいすごい春璃ちゃん!!!」 山本、綱吉、京子が讃えるが本人は冴えない顔 「どうした?」 「ねぇ、武」 「当たりが弱いです」 その言葉に全員目を見張る春璃は飛ばしたりないといってるのだ 「実戦まで二週間か」 にやりと笑う山本に春璃も笑い返す 「「練習するぞ!!!!」」 「「「えー?!」」」 二週間後、春璃と山本の手で並中野球部は完封をもぎ取ったらしい 「春璃…どうしてそこまで…」 「やるからには本気でやるのが岸流です♪」 ■■■懺悔室 はぁ、ようやく山本武のお題第一弾消化です。 連載のヒロイン春璃は全力投球する子というわけで山本と野球で結び付けてみました 如何だったでしょうか? 内容はタイトルの横のとおり頭にはあるけど文に出来てない…(泣) (c)Xanadu [* indietro][prossimo#] [戻る] |