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誕生日こねた
琥太にぃはぴば!

朝、ドアを開けていつもの俺の職場に到着――ここまではいつも通りであった。

綺麗なほどに整理された机、そしてその周り。
昨日のうちに凄く頑張って部屋を片付けた覚えはないから、誰かが片付けてくれたのだろう。

助手よ、ありがとうと内心呟いてから、書類作成の為に機械的にパソコンの電源を入れる。


…おかしい。


起動しない。

仕事柄少し、いやかなり困るなあと思いはしたが、助手が片付けている最中に配線を間違えたり手違いをしてしまったのだろう、と開き直る。

しょうがないから職員室に戻るか、と思い立ち上がると校庭でサッカーをする陽日先生が見えた。自分は快調な滑り出しでなかったのに、陽気なもんだ。

廊下を歩いていると、だんだん生徒たちの声が聞こえてくる。もう登校してくる時間なのだ、ということに気づかされた。

「翼、だめだよーバレちゃうよ」
「ぬはは大丈夫っ!」
朝から元気な奴らだと思った。何か隠れてしたいことでもあるのだろうか。棚の反対側にいるようで、確認することはできなかったのだが―――
いきなり、目の前に見える景色が逆転した。そう、床ではなく天井が見えるのだ。

「ぬはは〜!あれ、勢いよくやりすぎちゃったかな?」
そうした犯人、朝からテンションがたかい天羽はにこにこしていたのだ。
そしてストールが全て天羽の手に渡っている。
「お、おい…!」
早く返せ、と言おうとしたとき四面から
「星月先生誕生日おめでとうございます!」
元気の良い声と共に、クッカーの花火のあとのような音が響く。
周りには満面の笑みを浮かべた生徒たち。
天羽がストールをかけ直してくれたので自分の機嫌も良くなるのを感じた。
朝から祝ってくれて、本当にありがとうと感謝の念を述べる間もなく、
「メガネを保健室に忘れて…」
そういう犬飼のために解鍵してやろうと保健室の方向に向き直り、犬飼の顔を見てみんなが笑った。

少しだけ、ほんの少しのことだけれど自分は本当に幸せだと思った。



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20091014
松本ゆうい

誕生日は13日です。
琥太にぃおめでとう!
相変わらず誕生日の日の朝に
気づくクセを直したいorz
ついでになんかgdgdな感じで
スイマセン
加筆しますそのうち(多分)

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